202003金沢
しばらくたってしまったが、3/20-22の連休で金沢に行ってきた。
目当ては、21世紀美術館のジェイムズタレルと谷口吉生の美術館2つ。あとうまいもの。
新幹線に乗ると東京から金沢まであっという間。駅で早速寿司を食べてから、バスに乗って一番大きいひがし茶屋街へゴー。小雨が止んだばかりで濡れた路面に、レンタルがあるのか着物の女性が歩いてたりして雰囲気がある。
だがしかし、おっさん一人だと微妙な感じでもある。ガイドブックには上の寺から茶屋街を見下ろせるようなことが書いてあったが、木が伸びていて全然見えなかった。
川を渡って、もう少しこじんまりとした主計町茶屋街の方が暗くて雰囲気が残っているのかもしれない。近くに泉鏡花記念館もあり、ファンとしてはうれしい。小村雪岱の表紙の絵葉書を買ったりする。
あとは、夕食まで、麩饅頭でお抹茶飲んだり、夜の武家屋敷をふらついたり(特段何もなし)して時間をつぶして、ホテルの近くの近江町市場に行く。
目当ての店は混んでいて、1時間なら、ということで入れてもらったが、ノドグロのおつくりやガスエビなど、どれも美味しかった。エビは刺身で食べた後、頭をから揚げにしてくれた。最後はカニちらしで〆め。
ホテルに戻り、熱心に観光しすぎて頭が痛くなったので、ロキソニンのんで寝る。
■二日目。
昨夜は近江町市場が終わっていたので、朝から両親へ送るカニを買いに再訪。二人とも3月末が誕生日なのだ。石川県ブランドの加納ガニとドノグロを無事送る手続きをして、メインの21世紀美術館に向かう。
想像していたが、妹島和代の21世紀美術館は学生の卒業設計みたいでやっぱり好きじゃない。建物の機能として作るべきところを作らずに運用対処してるようなところもあるし。チケット売り場に長蛇の列ができていたが、見たいジェイムズタレルの常設の作品は無料ゾーンにあるのでさくっとは入れる。これも知らなかったらどうだろうか。タレルの作品は「ブルー・プラネット・スカイ」。
タレルの類似の作品は直島と新潟にもあるが、ここは手軽に見られるのがよい。
すみずみまで丹精に作られていて、しゃっきりした気分になる。
次は武家屋敷。行ってみると、見学しようと思っていた野村家が新型コロナの影響でしまっていてがびーん。ちなみに、美術館も含めてしまっていたのはここだけであった。
気を取り直してまたお抹茶飲んでふらつく。みやげ物も売ってて、自分用に九谷焼のポットを買う。分からないなりに熱心に見てたら、お好きなんですか~と声をかけられて申し訳なくなる。
白山ではなさそうだが、雪をかぶった山が見える。雪が少ない年だが、雪解け水で犀川の水量も豊かだ。鏡花の小説に出てくる医王山や白山にもいつか登りたいと思う。
さて、もう一つの谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館。2019年の夏にできたばかりだという。1階に建築の展示、2階に和室がある。この和室は吉郎が設計した赤坂離宮の「游心亭」を吉生が完コピしたものだそうな。
少し歩いて西茶屋町に行くが、通り一本だけであまり面白くない。また和菓子屋さんでお茶を飲む。ずっと和菓子とお茶を飲んでいるので、全然お腹が減らない。
お腹が減らないので、その辺の地下街で適当に済ます。なんだかもったいない。
■最終日
雨。関東だと雷は夏のものだが、北陸では冬に雷が多い。温度が低いので雲が低くても発雷するらしい。地上との距離が近いので被害も大きいという。鏡花が雷嫌いだったのは、関東の入道雲から落ちる雷ではなくて、この北陸のどんよりした低い雲から落ちる雷だったんだな、と思ったりする。
せっかくなので小雨の中、金沢城にも行ってみるが、大きくてどこを見たら良いんだか分からなかった。桜の時期はきれいなんだろうな。
駅でお土産を冷やかしたりして時間をつぶし、新幹線で帰る。帰りはより空いていた。
その後、急速に新型コロナの影響が広がって、外出自粛やテレワーク圧が強くなってしまったので、行っておいてよかった。