200809ラダック その3(9/23)

トレッキング1日目 カルシ→ティンモスガン

6時前にゴンパの読経で眼が覚めた。小坊主達がGHすぐ横の広場で唱えている。朝練的で爽快な目覚めだ。人がやってる朝練ってのはいいね。7時に車でカルシに戻る。600Rs。

Dsc_0294 ラマユル→カルシ。道ちょっと怖い。

Dsc_0299 カルシで朝食を。

一時間で到着。マギー(インスタントラーメン)の朝食を食べて、トレッキング開始場所まで国道をテクテク戻る。インダス川沿いに大体一時間ぐらい歩いたところで、小さい店が出ていて反対側に微妙なトレイルがある。GPSを見るとこの辺のはずなので、店の人に確認するとそうだというので、ようやくトレッキングを開始する。

Dsc_0309トレッキング開始場所の小店

最初ちょっと勾配があるが、すぐにだらだら 登りになった。景色は振り返ると雪を乗せた山が見えるが、それ以外は砂山の重なりだけである。たまに軍用機が上空を飛ぶ以外は音もない。一度だけ鹿っぽい生き物の群れを見かけた。

Dsc_0317 ずっとこんな。

Dsc_0352 暑いよ。

3時間弱ぐらいでボンボン・ラ(ラは峠)に到着。それまで砂山だけだったのが、いきなり目の前に谷が広がり、本日のハイライトである感動的な風景だ。明日のトレッキングルートであるティンモスガンからアンの村や、ティアのゴンパらしきものも一望できる。この谷はインダス川に流れ込む支流のひとつで、緑も豊富である。昼の行動食を食べたり、写真を撮ったりしてはしゃぐ。GPSによると標高3,546mである。レーと同じぐらいだ。

Dsc_0368_2 峠の表現。

Dsc_0388 あほっぽいですが、広がりの表現。

Dsc_0407 Dsc_0406

だってこんなですよ。

谷の上手のティアの方のゴンパに行ってみることにした。地図によると3つぐらいあるようだが、どれかにたどり着けばよいぐらいのノリだ。ボンボン・ラから急な崖を下って谷底に降りていったが、トレイルが適当に分岐していて心もとない。ジープ道に出てみたり戻ってみたりしているうちに、谷の随分下手まで来てしまった。インダス川の支流はのどかで、洗濯や農作業をしているおばさんたちが見知らぬトレッカーを笑顔で迎えてくれる。夏が終わったばかりの時分だが、木々の紅葉が早くもはじまっていて、高所の強い日差しによく映える。

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Dsc_0436 Dsc_0440

谷底に降りてからの勾配は意外に大きく、人里に入っているのに休み休み、上手のティアの辺りまで一時間ぐらいかかって歩いた。小高いところにゴンパ的なコンプレックスと思しき構築物が見えたので、その下でお茶休憩してから這い上がったら、実はゴンパではなく人家の集合体でがっかりする。

Dsc_0447 おいおい、これゴンパだろうよ。

Dsc_0453_2  行ってみた。

Dsc_0454 違うのか。

地図で一番近いツェモリン・ゴンパはどこだ聞くと、さらに上に続く道を指し示すので、どうするか考えた末、せっかくなのでそこまでは行ってみることにして、さらに30分強ぐらい登ると、ようやくゴンパに着いた。

Dsc_0463 道中のおばさん。

Dsc_0470 小坊主ども。なんか違和感が。。。

ツェモリン・ゴンパに入ってみると、早速小坊主がコスモスっぽい花の咲いている境内に迎え入れてくれて、食堂的なところで歓待してくれた。ミルクティーにバター茶、クッキーと、これまでにないおもてなしだ。小坊主達の声のトーンにふと思いついてガイドブックを見てみると、ツェモ・リンというのはやはり尼寺のことだった。この小坊主達は尼僧だったのだ。どうりで花とか咲いちゃってるわけだ。その後、タンカのある勤行の部屋と本尊のある部屋を案内してもらって、ゴンパを出た。もてなしの心で歩きつかれた体も回復したような気がする。

Dsc_0476 ティアから今日の目的地であるティンモスガンまではジープ道があるので、そこをだらだら下っていくことにしたら、やはり若干遠回りだったようで一時間半ぐらいかかり、ついた頃には日が傾いてきていた。ティンモスガンは宿が少ないので村人に聞いてみると、今はGHはやっておらず、高いホテルかキャンプサイトしかやってないとのこと。その人が民泊できるところを案内してくれるようなことを言っていたが、ものめずらしさもあり、まずはホテルに行ってみることにした。ルピーもあまりそうだし。

名前を控えるのを忘れてしまったがそのホテルはティンモスガンからアン方面にちょっと登ったところにあり、ついた頃には6時ぐらいになっていた。明日のルート方向なのでちょうどいいといえばよいが。ここは、夕食朝食込みで一泊1,500Rsで、食事は何種類かのカレーでとても美味しかった。ホットシャワーはないので、バケツで熱湯を用意してもらって砂っぽい体を拭うと気持ちが良い。よく歩いた一日だった。

Dsc_0480 本旅行の最高値。