200809ラダック その0
海外旅行も正月以来9ヶ月ぶりだ。
かねてよりの念願だったモロッコに行って、マラケシュ→Mtツブカル→サハラ砂漠→フェズをまわってくる計画を立て、ロンプラまで買ってきたところで、今年の9月はラマダンだということに気がついた。ラマダン中は店が閉まり旅行もしづらくなるということで、今回は残念だがアフリカ大陸に足を踏み入れるのは延期し、いずれ満を持して再チャレンジすることとした。
ラマダンということは、第二候補のシリアヨルダンも状況は一緒だ。どうしたもんかなと思案していたところ、旅行仲間のFさんにラダックを勧められた。ラダックはインド北部のチベット文化圏で、ジャンムーカシミール州に属する地域である。以前シッキムに行った際にも候補に挙がっていたのだが、行きづらそうなのとカシミール情勢が気になってシッキムにした経緯があるが、Fさんに聞いてみるとどちらも問題なさそうだ。写真も見せてもらったが、中国に破壊されたラサよりも建物などの状況はよさそうである。それにラダックに行くと、ヒマラヤ以南のチベット文化圏であるブータン、シッキム、ネパール、ラダックを塗りつぶすことができるので、フラグハンターとしてはかなりそそられる。ということで、今年の夏はラダックに行くことにした。
ラダックは日本ではあまり知られておらず、ガイドブックにもちょっとしか記載がないが、白人のトレッカーやインド人の避暑客は多く、夏場は飛行機がすぐ埋まるというので、早めに、デリーからレーというラダックのメイン都市のフライトの予約をしたのが5月末である。行くのは9/20→30で、一番有給と年休を有効に使える日程だ。しかし、予約から4ヶ月もあったので、行くまでの2008年の夏は非常に長く感じられた。その分、計画はしっかり練ることができたが。
以下、参考にしたガイドブックや地図。
- 『ラダック』(旅行人ウルトラガイド、高木辛哉、2001)
ラダックのみで一冊というおかしなガイドブック。交通機関や金額が古くなっているのと、作者の関心がチベット仏教に偏っており仏画仏像のいいのがない場所の記述が薄いぐらいで、マストといってよい。 - 『Trekking in Indian Himalaya』(ロンプラ)
僕が行くルートがぎりぎり載っていなかったが、つい買ってしまった。あちこち行きたくなる。 - 『Ladakh&Zanskar trekking map North』(1:15000、Editions Olizane)
これは、2008年7月に新版が出たばかりの地図で、イギリスから取り寄せてみた。 15万分の一はトレッキング地図としては心もとないが、現地ではもっとまともな地図が手に入らなかったので、結果として大変助かった。この地図を元にポイントをGPSに入れていった。 - 「北インド・チベット美術館」
目黒にあるお寺が住職の趣味でやっている美術館。半分冷やかしで行ったら、以外にまともで収蔵物もそれなりにあって面白かった。ちょうどお祭りをやっていて、不動前の町の雰囲気もよかった。
というようにいろいろ準備をして計画したのが以下の日程。
- 9/20 成田10:30→KL16:40(MH89)
- 9/20 KL18:20→デリー21:20(MH190)
- 9/21 デリー05:45→レー06:55(9W609)
レーで高所順応 - 9/22
ラマユルへ車で移動 - 9/23
ラマユルからカルシへ車で移動
カルシからティンモスガンまでトレッキング - 9/24
ティンモスガンからヘミス・シュクパチャンまでトレッキング - 9/25
ヘミス・シュクパチャンからウレトクポまでトレッキング
ウレトクポから歩くか車でアルチへ - 9/26
アルチ滞在 - 9/27
アルチから車でレーに戻る
上ラダックのゴンパをまわる - 9/28 レー07:35→デリー08:50(9W610)
徹氏の知人宅を訪ねる - 9/28 デリー23:00→KL翌06:55(MH191)
- 9/29
ポートディクソンに行って泳いだりする
KL23:30→成田翌07:40(MH88)
レーは高所(3500m)にあるため、デリー<->レーは天候(霧)の影響でよくフライトキャンセルになるという評判を聞いた。ジェットエア(9W)は比較的頑張って飛ばすらしいのと、飛ばなかったときの対応がいいらしい。
帰りの便は変更可能なチケットにしたが、24h前に申告が必要なため、余裕を持った日程で予約しておいて、レー→デリーが飛んだら前にずらすのが正解だった。後で気がついて若干焦ったが、飛行機はちゃんと飛んでよかった。それから、出掛けに台風13号が接近していて、むしろ成田から飛ぶか分らない状況になって気が気ではなかった。日頃の行いは大事ですね。
レーのフライトが気になったので、これでフライトステータスをずっと確認していたのですが、僕がチェックした範囲ではディレイはあってもちゃんと飛んでいました。飛ばない、というのは昔の話なのかもしれません。
同行者はいつもの徹氏。デリーでは徹氏の知人宅を訪問して大変お世話になりました。
写真はここを見てください。
トレッキング中の地図はこんなのです。適当ですみません。