201002 山形蔵王 その2

やや寝坊。

宿の人に、昨日行方不明になった人がいるから、捜索隊が出ているかも、と脅される。別に脅したわけじゃないだろうが。

昨日の夜に乗ったロープウェイ山頂線にまた乗る。朝方は混んでいて、樹氷鑑賞客以外(スキー客)は整理券がないと乗れない状態だった。われわれは幸いなことに樹氷鑑賞客である。

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山頂駅の気さくな地蔵。

山頂駅についたのは10時ごろ。ガスっている。ロープをくぐって地蔵岳熊野岳に登ってくのだが、いきなり間違えて沢のほうに降りそうになる。でも、結果、間違っていったこっちの樹氷が一番きれいだった。

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この辺が一番きれい。

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一瞬、雲が切れたりもした。

なんだかんだで登り始めが11時前ぐらいになっていた。地蔵岳へは直登で20分ぐらいでついた。視界10mである。

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登り始め。このへんはまだ視界十分。

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地蔵岳山頂。

また地蔵山頂で方向に迷ったが、10mおきぐらいにポール(に雪がびっしりついたなにか)が立っているのが辛うじて見えるので、先に進む。平坦で晴れていたら快適だろうが、風ビュービューで風上側の耳が痛い。たまに目を凝らさないとポールが分らなくなる。これは、迷ったら雪洞ほれないと厳しいだろうなと思う。

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これポール?

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なんとなく涅槃的。

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俺生きてるよな。

GPSで近づくのを確認しつつ、自分を励ます。12時ごろ、完全に雪に埋もれた小屋に到着。

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GPS的にこれなのか?人もいるし。

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反対側まわるとこれでした。よかったよかった。

ザックをデポして、ちょっと離れた熊野岳の山頂へ向かう。一瞬雲が途切れたりしたけど、基本的に視界NULL。20分ぐらいでピークと思しき地点に到着。

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瞬間的に雲が切れるとすごくいい感じ。

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基本、夢の中を歩く。

山頂標と思しきものがあったが、埋もれてて確認できず。一応写真を撮って小屋に戻る。

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熊野岳ピーク。多分。

避難小屋は、中に扉が二つあって、片方は空けると雪、もう片方はストーブがある部屋、という天国と地獄の二択になっていた。しばし、温まる。

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凍った目出帽を脱ぎ捨て、二択!

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こっちははずれ!何故中なのに雪が満載?普通にこっちの扉開けた。 

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正解はこちら。

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冷蔵庫への出口。

帰りは早い。あっという間に地蔵山頂駅に到着した。下山前に樹氷原で遊ぶ。樹氷だけならピークではなく、山頂駅から下に歩いていくのが楽しいと思う。

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うぁーい!

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ここをざくざく歩いて降りるのが楽しいんじゃないかと。時間があれば。

宿に戻り、温泉にざぶりとつかり、汗を流すとちょうどバスの時刻である。

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最後になったが、えびや旅館。

山形駅でまた芋煮うどんを食べて新幹線で帰京。

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東北は時間もお金もかかるが、それにみあった楽しさがある。八甲田山、八幡平もまだ行っていないのでいずれ行きたいと思う。