201509インド その1(ガンゴートリまで)

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成田正午発のTGでバンコクを経由し、定刻通りにデリーに到着。

デリーの空港はピカピカに新しくなっていて、ここはどこの国じゃ、と思った。さらに地下鉄が市街まで開通していて、リキシャやタクシーにぼられる心配も無い。実際、空港を出ても誰にも声をかけられず、少々不安になった。両替所も心配だったのでレートの悪いバンコクで両替してしまったが、空港の両替所もちゃんとしていたので問題なさそうだった。
殺風景な地下鉄に乗ってニューデリー駅で降り、国鉄の駅までちょっと歩く。地下鉄駅から出ると目の前に駅は見えているし、案内も出ているので迷うこともない。ニューデリー駅でも、悪徳旅行業者が声をかけてくることもなく、粛々と列車の出るホームを確認し、待合室で待つ。なんだかインドじゃないみたいだ。
寝台列車がホームに入ってきたので乗り込むと、冷房ががんがんに効いていて快適である。上の寝台のインド人が話をしていてうるさいなあ、と思ってるうちにいつの間にか寝ていた。

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寝台列車の中。


■9/17
ハリドワールには3時55分に到着予定である。早めに目覚ましをかけたので、結局3時間ぐらいしか寝られなかったと思うが、横になれたのでずいぶん楽だった。もしかしたら、終点のデーラードゥンまで乗ってそこからリシケシに出たほうが寝られる時間が長いので楽だったかもしれない。もう行くことはないと思うけど。

ハリドワールの駅を出て、道路を挟んですぐ向かいのバスターミナルからリシケシ行きのバスに乗り、一時間でリシケシに到着。

リシケシからは、ウッタルカーシという町までまたバスだ。ウッタルカーシ行きは6時10分発だったので、バスに乗り込んでしばらくうとうと。出発間際になると行き先を連呼して客を呼び込んでいる。バスは大きな湖の入り江をなんども迂回して、たっぷり7時間かけて午後1時半にようやくウッタルカーシに到着した。途中、一度休憩あり。

ウッタルカーシではトリップアドバイザーに載っていたKNBというゲストハウスにチェックインした。300ルピーで安いが、ものすごくシンプルな安宿である。シャワーは水しか出ないが、蛇口からはお湯も出るで謎仕様。シャワーにも配管すればいいのに。

お腹が減ってはいるが、まずはその辺を散歩する。牛のフンがそこらじゅうに落ちている。牛だけじゃなくて、野良ブタや野良犬、ロバ(これは飼ってるのだろう)など動物がそこらじゅうをうろうろしていて、インドらしくほこりっぽい。
お昼はチキンカレーを食べた。今回の旅程はガンジス川沿いの聖地が多いので、肉を食べられたのは今回ここだけだった。

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ウッタルカーシの街道沿いのカレー屋

夜、6時ごろガンジス川のガートに行ったら、プージャという儀式をやっていた。

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プージャ。火の乗ったお盆みたいのをまわす。

その後、夕食を食べに食堂にはいったが、メニューが分からない。音だけアルファベットに移して書いてあるのだが、意味が分からない。Aさんとそれぞれ違うものを注文してみたら、二人ともカレーが出てきて、具が違うだけだった。これからインドを出るまでカレーから逃れられないのだった。

■9/18
腹の具合が悪くて、夜中に起きたり。飛行機と寝台列車の冷房がきつかったのと、カレーのスパイスに慣れてないのだろう。この後はnot spicyというのを覚えたのでましになった。

翌朝は、乗り合いジープでガンゴートリまで移動する。乗り場は宿の目の前で、朝5時から出ているらしかったが出遅れたのでなかなか人が集まらず、結局7時半まで待って二人分払ってようやく出発することになった。人が10人集まらないと出発しないのだ。インドらしいとはいえ、一番なんとかしてほしいと思ったしくみだ。

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こんなジープに客10人のる。

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道中、整地待ち。崩してるんだか直してるんだか。

標高3,000mのガンゴートリには所要4時間、11時半ぐらいについた。バスだと6時間ぐらいかかるようだ。

ガンゴートリは車が入る最後の町で、ここから先はトレッキングになる。アシュラムでヨガの修行をする人や巡礼者も多い。ここまでの町に比べて格段に落ち着いているし、ほこりや野良動物も少なく清潔だ。インドで清潔と言ってよければだが。またガートに行ったり散歩するが、すぐ息が切れる。さすが3,000mである。昼食はお腹の具合を考慮してパンケーキにした。

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ガンゴートリのメインストリート。というかこの通りしかない。

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一通り準備がすんで、チャイで一服。ガンジス川も上流なので岩がでかい。

ウッタルカーシでしか取れないとか、ガンゴートリでも取れるとか、いろんな情報が錯綜していて一番気になっていたトレッキングのパーミッションは、町の入り口の駐車場付近のDFOオフィスで簡単に発行してくれた。パスポートとVISAのコピーを用意していく必要がある。また、窓口が開いているのは、朝と晩のそれぞれ2時間である(2015年9月時点)。パーミッションにはお金は取られず、トレッキングを開始してすぐの国立公園のゲートのところで支払う。

夕方から雨が降って寒くなってきた。明日は晴れると良いのだが。

ここへきて初めて日本人と会った。同じ宿に泊まっていたSさんで、一ヵ月半もヨガの修行に来ているそうだ。同じくトレッキングをするということで、お茶のみ話をして、お互いの健闘を祈る。Aさんの食べたゴーヤカレーがものすごくまずかった。見た目もナマコだったし。