201605山陰
■5/1(日)
幸いなことに、残っている数少ない寝台列車「サンライズ出雲」のチケットが取れたので、山陰に行くことにした。西日本はほとんど行ったことがないので楽しみである。
サンライズ出雲は22時東京駅9番線発。写真を撮っている鉄の人や家族連れが多い。ソロはやや狭いものの、完全に平らになる寝台は高速バスに比べたら断然快適だ。個室なのでパン一になれるし。
浜松をすぎると次の停車は姫路で、京阪は小気味よく素通りである。6時過ぎに岡山に到着。ここで四国に行くサンライズ瀬戸と分離する。岡山をすぎると山岳地帯に入るので急に速度を落とす。天気がいいので車窓を眺めながらごろごろしているうちに、米子、松江を経て終点の出雲市に10時に到着である。
■5/2(月)
出雲市駅至近に初日の宿を取っていたので、荷物を預けて、一畑電車で出雲大社に向かう。川跡で乗り換えるがGWだけあって結構込んでいる。
取り合えず昼ごはんに三段がさねの出雲そばを食べてから参拝に向かう。先入観もあると思うが、伊勢神宮に比べると、出雲大社はのどかというかおおらかな感じがする。背後の山がポイントになっている。一周して、国譲り神話の舞台である伊佐ヶ浜へ。やっぱり天気がよくてのどかである。
伊佐が浜。ここの波頭に刃を上にして立った剣先に座って、大国主命に国を譲れと迫ったらしい。
戻るとお神楽を奉納していたので、見物してまかれた餅をゲット。後で食べたらほんとにただの餅だった。古代出雲歴史博物館にいくと、思いのほか銅鐸が迫力があって素晴らしかった。文化庁はよく国宝に指定したものである。建物は谷口吉生っぽさがあるがディテールがぬるいので、調べてみたら槙文彦だそうである。
旧大社駅を歩いてみにいったが、結構距離があり、車どおりが多いので疲れた。参道にも車が多いので、田舎では難しいかもしれないが規制したらいい。
バスで出雲市に戻ってホテルにチェックイン。
■5/3(火)
912発のしんじ湖温泉行きの一畑電車に乗って松江に向かう。この辺の電車は悉く2両編成である。
駅のロッカーに荷物を放り込んで、曇っているが雨は降っていないので歩いて月照寺に行く。早時間だからか自分しかいない。お抹茶をいただく。
月照寺。
去年国宝になった松江城のお堀を周回する船に乗る。雨が降ってきたが屋根があるので安心である。大手側で下船して、名物であるという蒸し寿司を食べる。好みだろうが、熱い酢飯には違和感がある。
バスでしんじ湖温泉駅に戻って荷物を回収して、県立美術館に行く。夕日はちょっと早かった。
早めに今日の宿のビジネスホテルに投宿。
■5/4(水)
835松江発、米子からバスに乗って1015大山到着。風が強く、この後山陰本線が止まったそうである。本数が少ないので大変だ。
宿坊山楽荘に荷物を置いて、早速大神山神社経由で弥山に登る。大山は剣が峰が崩落していて入れず、一番高いのは弥山になる。河原でちょっと道迷いするものの、4h弱で往復。コースタイムは間違って随分長く取られているようだ。山頂付近は木道がめぐらされているが、風が強くて体をもってかれそうだった。山楽荘に戻って畳でごろごろ。最高である。
■5/5(木)
朝食を食べて、今度は剣が峰を挟んで弥山の反対側のピークである三鈷峰に登る。こちらの方が標高が低いので、人が少ないのか道が荒れていて崩落が進んでいる。道中の雰囲気はこっちの方がよい。やっぱり往復4hぐらいでこちらはコースタイムどおりである。
三鈷峰と日本海
風呂に入って、山楽荘をチェックアウト。いい宿坊だったのでみんな泊まるといい。想定より早く1420のバスに乗れたが、結局山陰線がなくて米子で2時間待ち。米子から鳥取方面は非電化なので急に本数が減る。倉吉から三朝後楽の迎えの車に乗る。
■5/6(金)
■5/7(土)
いつの間にやら最終日。自転車を借りて、FBで教えてもらった月山富田城に行ってみるが、残念ながら修復中で本丸には入れず。なにもGWにやらなくても、と思ったがほぼ一年かけた大規模修復のようである。尼子氏の居城で、松江城に移るまでこの辺の中心的な城郭だったらしい。
また足立美術館の送迎バスに乗って、米子へ。砂かけばばあの描かれた境港線に乗って境港に行き、鬼太郎ロードをひやかして、水木しげる記念館に入る。もともと何も無かっただろう境港が水木しげる一色になっていて頑張ってるなあ、と思った。
また境港線に乗って、米子空港から羽田にひとっ飛び。飛行機はあっという間だ。