201710苗場山
10月14,15の土日で、秋山郷から苗場山に行ってきた。
写真。
7月から10月限定で秋山郷シャトル便・高原シャトル便というのが運行されているので、行きは飯山から高原シャトル便で切明温泉から秋山郷に入り、帰りはこれも季節運行の苗場プリンスからのドラゴンドラで下山するという、往路・復路とも季節限定のルートである。
秋山郷には、2012年10月に鳥甲山に登りに行っているので、5年ぶりということになる。
秋山郷には、2012年10月に鳥甲山に登りに行っているので、5年ぶりということになる。
北陸新幹線を飯山で降りて、高原シャトル便に乗る。観光バスのような感じで、切明温泉に行く途中、カヤの平高原や大滝など、紅葉のきれいなポイントで休憩をとってくれる。紅葉は標高1300mぐらいのこのあたりが一番きれいだった。
切明温泉は、河原に温泉が湧いていて、スコップを借りて掘って入ることができるので有名である。ちょうど観光協会がイベントをやっていたのでキノコカレーとキノコ汁を食べた後、温泉で足湯に浸かる。子どもは泳いだりしていたが、大人は足湯の人がほとんどだ。思ったよりしっかり湧いていて、そのへんからぶくぶくあぶくが上がっている。
切明温泉は僻地の秋山郷の中でも一番奥で、ここから6時間ぐらい東電歩道を南下すると群馬の野反湖に到達する場所である。秋山郷の中心部と県境を跨いでいることもあり、小一時間歩いた和山温泉までしかバスがきていないので、しばらく散歩がてら歩き、途中で後からやってきたバスに乗って宿のある秋山郷の小赤沢まで行った。道中、地図を見ていると江戸時代の飢饉で消滅した集落がたくさん載っていたりして、僻地感極まりない。
小赤沢の宿は苗場荘といって、この辺では大きめの宿である。昔、鈴木牧之が泊まった宿だと書いてある。帰ってから『秋山記行』をめくってみると、小赤澤は二十八軒の集落でこの辺では一番大きいがそれでもとても貧しく、福原市右衛門の家に泊まったとある。観光協会のサイトを見ると、別に福原家の本家の古民家を保存してあり、名前からすると鈴木牧之が泊まったのはこっちじゃないかとも思えるが、たぶん移築したのだろう。残念ながら時間が無くて、古民家は見学ならず。
集落が28軒というのは、今でも変わらないぐらいの田舎である。今は車があるからましだと思いきや、中越地震のときの道路崩落の修理がやっと始まったぐらいの段階だったから、やっぱり大変なのである。
苗場荘からちょっと離れた場所に温泉があり、車で送ってくれて、帰りは散歩がてら歩いて戻ると、夕食が待っていて、天然なめこ他のきのこや、いわな、熊・猪の鍋など山の幸に舌鼓。久しぶりにビールも飲んだ。
翌日は、朝食後、小赤沢登山口(3合目)まで車で送ってくれた。登山口にはトイレもある大きな駐車場があったが、時期によっては満車になるそうだ。今日は時期は良いが天気がいまいちなので空いている。
登り始めると結構な急登だが紅葉がきれいである。天気は霧雨模様。鎖場があったり、アラレがぱらついたりする中を登っていくと、2時間過ぎぐらいで山頂直下の開けた池塘エリアに出た。もうひと歩きして、11時ぐらいに山頂到着。ガスっているがたまに切れる。苗場荘で作ってもらったおにぎり弁当を食べる。
下りはメインルートの祓川コースを途中まで歩いて、神楽ヶ峰で右に分かれる。分岐後はゴンドラが動いている時期しか人が入らないので、登山道が荒れていなくて良い感じである。しばらく下るとスキー場に入り、さらに下って15時前にドラゴンドラ到着。
ゴンドラから苗場プリンスに降りて、バスを待っている間が一番寒かった。
湯沢に出て、いつものように温泉に入って、駅でご飯を食べて、新幹線で帰宅。
珍しいルートでなかなか面白かった。