200809ラダック その6(9/26)
終日アルチ
アルチには、チベット仏教圏有数の壁画や仏像で知られるアルチ・チョスコルというゴンパがある。残念ながら内部の撮影は不可である。
境内のいくつかの建物のうち、スムチェックという三層のお堂、本堂で一番古いドゥカン、二つならんだロツァヴァ・ラカンとジャムヤン・ラカンの計四つが公開されており、旅行人のガイドブックを開いてこれは何だとかいいながら見ているうちにだいぶ詳しくなった。一応仏教なので、弥勒菩薩とか観音菩薩とか対応がつけられるのだ。
スムチェックは中央の仏塔を囲む四面の彫刻が圧倒的だ。いろんな如来やら菩薩やらの立像だが、暗い中で鮮やかな色彩が楽しい。立像は頭が上の層に突き抜けているぐらい大きい。5mぐらいもあるだろうか。
ドゥカンは、入ってすぐの吹き抜け広間の雰囲気もいいが、その奥の壁画が圧巻。壁いっぱいにいろいろな曼荼羅が描いてある。本尊はナンパ・ナンツァ(毘盧遮那如来(大日如来))で、ミキョパ(阿シュク如来)、リンチェン・チュンネ(宝生如来)、オパメ(阿弥陀如来)、ドニョ・ドゥパ(不空成就如来)の4つがまわりを囲んでいて、全部で五智如来をなしている。大日や阿弥陀以外は日本では行くところに行かないとあまり目にすることがなさそうだ。
ロツァヴァ・ラカンは、高僧であるリンチェン・サンポを祀ったお堂である。いまいちよく分らなかった。
一番気に入ったのがジャムヤン・ラカンで、ジャムヤンすなわち文殊菩薩を祀ったお堂である。日本の大人しいイメージと違って、持物として片手に経典、片手に剣をもっているので分りやすい。堂の中央に立方体の台座?があり、それぞれの面に金色、白、赤、青のジャムヤンのド派手な像が立っている。どれだけ文殊菩薩好きな人が作ったんだろう(笑)。
一生懸命外から撮った(笑)ジャムヤン・ラカン
宿に戻ってからは、日のあるうちにまたバケツにお湯をもらって体を洗ったり、お茶飲んだり、散歩をしたりしてゆっくり過ごした。散歩してると羊や牛がうろうろしてたりするのどかいいところだ。