境界線を行く(ヒマラヤ編) その5
【チベット仏教部門】
ヒマラヤ周辺のエリアを文化的に一つのものにしているのがチベット仏教だ。専門知識はなくとも、我々が知っている仏教とはどことなく違うことは分る。そんな微妙なカルチャーショックもこの地域の大きな魅力だ。
■チベット ★★★
聖都ラサがあるが、残念ながら寺院は打ち壊され、収蔵物ももっていかれてしまい、僧侶も逃げ出しているので、★三つとなった。
しかし、ポタラ宮とジョカンはすごい。パワースポットってこういうことか、と思った。
■ネパール ★
どちらかというとヒンズー文化が強いように思う。カトマンズにボダナートというどでかい仏塔があり、みんなで時計回りに廻るのが、流れるプールのようで楽しかった。
■ブータン ★★★★★
チベット仏教を国教とする唯一の国であり、文句なしに★五つだが、ガチすぎて旅行者はお寺の中は見られなかったりするのが惜しい。
■シッキム ★★
かつてはブータンと同様、チベット仏教を奉ずる独立国だったというが、今はインド化がすすんでおり、かなり薄まっている。★二つ。
■ラダック ★★★★★
取り残されたチベット仏教圏。西に接するカシミール地方はイスラム圏であり、東側のチベットは中国に破壊されてしまったが、ラダックはあまりに不便だったからか、放置されてる。お寺の収蔵物もみごとだし、信仰も残っている。写真もアルチを除いて自由に撮らせてくれる。★五つ。