境界線を行く(ヒマラヤ編) その2

【旅行のしやすさ部門】

旅行のしやすさは、現地への行きやすさと、行ってからの移動のしやすさで比べてみよう。これらの地域は、外国人の自由な移動を許可していなかったり、入るのに入域許可証が必要だったりする場所も少なくないのだ。

なお、このページだけ写真がない。次からどしどし出てくるので、旅行に興味がない人は飛ばしてほしい。

チベット 

チベットは中国の自治区だが、いろいろ政治的な問題もあり、入るのにビザの他にパーミッションが必要だったり、行けるところが限られていたりと制約が大きいので★二つ。

ラサに入るにもルートが限られており、成都から飛行機かゴルムドからバスが一般的だった。今では鉄道も通じた。

■ネパール 

ネパールはネパール連邦民主共和国という国であり、首都はカトマンズである。
カトマンズには、ロイヤルネパール航空(通称ロイネパ)の直行便のほか、バンコクやデリーなどを経由したフライトの選択肢も多い。時間が許せばインドから陸路のアクセスも可能だ。

トレッキングにはパーミッションが必要だが、問題なく入手できる。

若干政情不安なところもあるので、満点から★一つ減点した。

ブータン 

ブータンブータン王国という国であり、首都はティンプーだが、一般には唯一の空港のあるパロに入ることになる。

ブータン旅行は制約がかなり大きい。まず、個人旅行ができない。必ずブータンの旅行会社(または日本の代理店)を通じて手配する必要がある。そして滞在費が決まっており、一日あたりなんと$200!(シーズン、人数によって多少違う)。これには宿泊費、食事、交通費、トレッキングをする場合はその代金などもすべて含まれており、逆に言うとこれ以上お金はかからない。ガイドも常時密着なので、自由な行動はできない。

ブータンの空港はパロにある一つだけで、航空会社もドゥク航空だけである。

■シッキム 

シッキムはインドの州で、ブータンとネパールの間に位置している。昔は独立国だった。
インド自体はバス、鉄道、飛行機が使えて旅行しやすいが、シッキムはパーミッションが必要なので、★三つ。写真を持っていけば現地で取得できる。

なお、シッキムに入る手前には紅茶で有名なダージリンがあり、ここはインド有数の避暑地になっており、日本の軽井沢みたいな感じだ。

■ラダック 

ラダックもシッキム同様インドの一地方で、ジャンムー・カシミール州の東側である。同州の西側はカシミールなので治安が悪いが、東側のシッキムは誰も興味ない場所なのか、平穏なものである。

パーミッションも不要だが、デリーからの飛行機が霧でよく飛ばないのと、現地の移動手段が限られる(というか、道が限られる)ので、★三つ。