家で焚き火(大平宿総集編) その3

【大平宿三回目】 2008年冬

3回目は12月のはじめだった。

雪の大平宿を見てみたいと考えてた折に、関西のF田さんから「また燻製人間やんないすか」との連絡があったのが決め手で、K下さんがいけるか調べてくれた。

・大平街道は、例年12/15ぐらいから閉鎖。
・その前に大雪でも閉鎖。
・例年12/10ぐらいまでなら車で入れる。
・非常に寒い。

ということだったので、12/6,7で2008年ラストチャンスの大平宿に行くことにした。

寒いところが好きなのか、なぜかこれまで最多の12人の参加である。

Dsc_0001飯田のアルススポーツ前。雪が舞ってる。

雪が積もるのが先か、道が閉鎖されるのが先かの勝負で、雪の大平宿が見られるかは当日まで分らなかったが、今回はちょうど前日の12/5に寒冷前線が通過した。むしろ飯田で降っているぐらいだと、大平宿にたどり着けるのだろうか。スノーシューできるぐらいだと、とてもじゃないが、車では入れない。

Dsc_0009大平街道。怖い。

大平街道をゆっくり登ったのでついた頃には暗くなっていたが、無事に大平宿に到着することができた。

さすがに他に誰も人はおらず、深閑とした世界が待っていた。

Dsc_0014

Dsc_0021公衆電話ってこんなに明るかったっけ。

Dsc_0032そういえば、ここは廃村だった。

今回泊まるのは下紙屋だ。下紙屋は新しいので気密性がよく、寒くないからだ。寒くないは言いすぎだが、江戸時代のとかよりはましだろう。

なぜ下紙屋が新しいかというと、割と最近、火事で数軒全焼してしまうということがあって、その後建替えられたからだ。火の始末には細心の注意を払わなければならない。

Dsc_0104由来

Dsc_0038下紙屋

Dsc_0043中もきれいだ。

さて、寒いので早速火を焚く。火っていいなぁ。っていうか、家の中なのに背中側が寒い。

Dsc_0045暖かい。

Dsc_0049囲炉裏の火。

今回はてきとう鍋だが、だんだん囲炉裏料理も上手くなってきたような気がする。

それから、三重のJさんが、なんと牡蠣を大量に持ってきてくれた。

山で囲炉裏で牡蠣ですと!京極さんも泣いて喜びます。

Dsc_0062おや、右下に見えるのはー

Dsc_0059牡蠣と手羽

Dsc_0066そして釜で炊くのはむかごご飯。

さて、夜。非常に寒くなった。探検班の人は、ふざけた名前だが、厳冬期冬山とかあまつさえマッターホルンとか登る人がいるぐらいなので、寒さにはめっぽう強い。

しかし、今回初めて大平宿に来たそうでない人たちは、なかなか寒さがつらそうだった。楽しんでたようだけど。

Dsc_0069寝袋講習。後ろの人、怪しすぎ(笑)

Dsc_0072ピラミッドの玄室?!ミイラがたくさん(笑)

宴会の後、10月に来た時は適当に寝てた人たちが、冬はきちんと並んで寝てるのは、沖縄で道で寝てる人が多いが、北海道でそういう人がいないのと同じ原理だと思う。

さて、翌朝。昨晩は暗くてよく見えなかったが、初の雪の大平宿だ。

Dsc_0073うわ、寒そう。

Dsc_0083実際、寒い。

Dsc_0082でもきれい。

寒いので、鍋の残りの朝ごはんが嬉しい。寒いところって、いるだけで体力が必要だ。

Dsc_0128チンダル現象

Dsc_0130きれいですな。 家の中だけど。

Dsc_0137パチッ

Dsc_0146ふー、あったまる。

朝食の後は、外を散策した。

Dsc_0184まずはあの怖い諏訪神社

Dsc_0190寒いのに全開!でも荘厳にも見える。

Dsc_0213大平宿の入り口付近。 

Dsc_0216廃小学校

Dsc_0231作った雪だるま。右のはなんだか分らないが邪悪なものを感じる。何でこうなったんだろう。

翌週からは大平街道が閉ざされてしまうと思うと、よく見ておこうと思う。

しかし、タイミングよく、車で入れる程度に雪が降ってくれてよかった。 

Dsc_0236ネコがいた。冬を越せただろうか。 

取り合えず雪を見られて、冬の囲炉裏の威力も分って満足だ。しばらくしたらまた燻製人間になりたくなると思うので、そうしたらまた行こうと思う。

古い建物は、使わないとどんどん痛んでしまう。これを見た人で興味がある人は、是非泊まりで行ってみてほしい。ライターの木村さんは火が起こせなくて、非常に残念だったと思う。

あと、家で焚き火はとても楽しいが、火の始末には注意しましょう。

春は4月中旬から大平街道開通だそうです。

大平宿を管理してるのはこちら。↓

「NPO法人 大平宿を残す会」