201004オランダ・ベルギー その5(4/28)
昨日の夕食もうまくなかったが、朝食もまずい。このホテルが、というよりオランダの人は全般的においしいものに興味があまりないのだろう。
さて、今日は16時からユトレヒトにあるシュレーダー邸見学の予約を入れてあるので、それまでキンデルダイクに風車を見に行くことにする。
キンデルダイクへは、ホテルの目の前から発着しているwaterbusに乗っていく。クルーズにもなって一石二鳥だ。行き方は、ロッテルダム発ドルドレヒト行きの船に30分ぐらい乗って、Ridderkerkというところで下船し、渡し舟に乗り換える。帰りの渡し舟は12時以降になる。
さらばロッテルダム。すぐ戻ってくるけど。
下船して15分ぐらい歩くと、キンデルダイクに到着。ここには、先日のザーンセ・スカンスよりもたくさん風車が残っている。形なんかも日本人が想像する典型的な風車に近いんじゃないだろうか。フランダースの犬も、たしかにこれ一個炎上したら大事件だわ、と腑に落ちた。のどかないいところで、釣りをしている人、ジョギングをしている人など、思い思いに楽しんでいる。30分3ユーロのクルーズもある。ただし、本当に風車しかない。
宿に戻ってちょっと休憩してから、ユトレヒトへ移動する。電車で1時間ぐらいで到着。思ってたより大きな町だ。駅に両替所があったので、レートが悪いがとりあえず両替をしておく。一安心だ。
4番のバスに乗り、シュレーダー邸に行く。シュレーダー邸を通り過ぎて、高速をくぐって向かいのエラスムス通りの住宅(こちらもリートフェルト設計)の一つが管理事務所になっていて、そこで受付、オーディオガイドの貸し出しをしてくれる。
エラスムス通りの管理事務所(左奥の建物。右は普通の人が住んでる)
30分ぐらいオーディオガイド(日本語あり)を聞きながら内部を見学する。内部は写真は撮れないが、特に2階がすごい。この住宅ひとつで世界遺産登録されるだけのことはある。機能と人の立ち居振る舞い、デザインがびしっと計算されていて、これは自分は住めないな、と思う。施主の子供達にも不評だったらしい。ディテールがちょっと甘いようなところがあって、当時の限界だか劣化したのだか、国柄そういうものなのか分らないが、ちょっともったいないと感じる。オーディオガイドは、学生のころ講義で聞いたような話(高速ができた時に壊そうとしたとか)がでてきて、懐かしかった。
お土産にペーパークラフトの模型をゲット。
シュレーダー邸の興奮さめやらぬまま、ユトレヒト大学まで歩く。20分ぐらいかかっただろうか。地図を見ながら歩いていたら、親切な人が声をかけてくれた。ユトレヒト大学のエデュカトリアムに行くんだといったら、なんで歩いてるんだ的な顔をされた。バスに乗ればいいみたいですよ。
ユトレヒト大学は、OMA(コールハース)のエデュカトリアムが目的だったのだが、他にも派手な建物がたくさんあって面白かった。あと、すごく広い。バスとか自転車とか使った方がいいです。
さてエデュカトリアム。昨日のクンストハルによく似ている。建物内の学食で食事をしようとして、バイキングで取ってレジに並んだら、現金で清算できないんだよといわれる。図書館のあたりでカードか何か買わないといけないらしかったが、さめちまうから立て替えとくよ、とレジの人がはからってくれた。ありがたい。そして、オランダではこの食事が一番うまかった。
建物の方は、やっぱり思ったより普通?まわりの建物もこんなのだしなあ。日本にこれ一つだけあったらすごいインパクトかもしれないけど。
帰りは12番のバスでユトレヒト駅まで戻った。ユトレヒトからはロッテルダム着の電車に乗ったはずが途中で行き先変更になったらしく、デンハーグに到着して焦った。昨日来たよ、ここ!ぞろぞろ乗り換える人波の後についてって乗り換えて、ロッテルダムに帰着。
今日もたくさん歩いて足が疲れた。