201012ランタン その6(12/28)
3日目。
朝食はいつも目の前で作ってくれるチベタンブレッドだ。ジャムやハチミツをたっぷりつけてカロリーを補給する。ナイフが切れなくて食べづらいので、後半はパンケーキにしていたけれども。
外に出るとランタン2峰(6581m)が朝焼けに映えて美しい。
ランタンから今日の目的地であるキャンジンゴンパまでは500mあげるぐらいなので、標高が高くなっているとはいえ、気が楽である。ここまでくるとチベット文化色も強くなり、あちこちにマニ車やマニ塚が築かれている。いちいち時計回りにコルラする。
随分横着な水力マニ車。一部凍結中。
キャンジンゴンパへは、景色を楽しみながらゆるゆる登って、4時間半ぐらいで到着した。
キャンジンゴンパ。正面の雪山はガンチェンポ(6388m)。形のよい独立峰でどこからでも目につく。
標高3850mのキャンジンゴンパは、目の前にランタンの山々や氷河が聳える素晴らしいロケーションの村である。この標高からさらに富士山一個分近い高さで山が立ち上がっているのだから、見上げていると首が痛くなるほどだ。宿で昼飯休憩してから散歩に出かけた。白人のグループやAさんはキャンジンリという4600mのピークに登りに行ったようだ。僕らは今日は休養日にして、明日登る計画である。
キムシュン(6781m)のアップ。こんなところにも登る人がいるんだろうな。
夜は高山病で頭痛が出たので、ロキソニンを飲んだ。キャンジンリから戻ってきた白人グループとAさんがぐったり疲弊しているのを見て、昨日体力的にぎりぎりだったこともあり、明日登って大丈夫だろうかと不安と焦燥感に襲われた。もう氷河も見られて満足したので、明朝よっぽど調子がよくなければ、これで下ってしまおうと思って眠りについた。
キャンジンゴンパは、ランタンのように風の通り道にもなっていないので、あまり冷え込まなかったように思う。