201110霧積温泉、鼻曲山

10月の紅葉は難しい。
ちょっと高い山はもう終わっているし、下界はまだ色づきはじめてもいない。
涸沢や苗場山と温泉、野反湖のキャンプ場、あるいは単に草津温泉なども考えたのだけど、霧積温泉と鼻曲山というFさんの案がよさそうだったので、29,30の土日で、Fさん、たけしと3人で行ってきた。

まずは、湘南新宿ライナーで高崎まで行くのだけど、グリーン車まで満席に近くて驚く。何とか小杉から座れるぐらいだったが、池袋あたりからようやく空いてきて、落ち着いて崎陽軒の弁当を食べることができた。4月に赤城山に行ったときとはえらい違いだ。

信越本線に乗り換えて、横川から宿の送迎の車に乗って、2時半ぐらいに到着。霧積温泉は一時期は栄えていたらしいが、洪水で荒廃し、今残っているのは、今回泊まる金湯館ともう一軒だけである。通されたのは八畳二間で、一部屋には布団がもう敷いてあり、もう一部屋にはコタツが出ていてうれしい。

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たけしは来週レースだそうで、その辺を走りに行った。僕とFさんはもう一軒のきりづみ館まで散歩に出た。ちょうど紅葉のシーズンというのはあたっていたようだが、今年は霜が降りてしまったそうで、色が鮮やかではなかった。薄暗くなる前に帰り道を歩いていたら、猿が数匹がさがさしていた。

帰って、夕食の前に温泉に入る。ぬるくてちょうどよい。団体のおっさんたちがしきりにぬるがっていた。

夕食は山菜や刺身こんにゃくなど地元のもので、全品おいしかった。下手に刺身など出てこないのがうれしい。

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もう一度温泉に入って、コタツでうだうだしてから寝る。

翌朝は山に行くのに早立ちした人たちがいたようで、珍しく妙に早く目が覚めてしまった。建物が古いので根太がいたんでいるのか、ひとがあることぼこぼこ響く。

温泉にもう一回入ってからの朝ごはんも旨かった。

9時前に出発。しばらく登ると角落山方面への分岐があって、そこからしばらく平坦になる。笹でいい感じだな、と思っていると急な登りがあって、それを登りきると鼻曲峠に出る。そこから20分ぐらい右手に登ると山頂である。山頂あたりから小雨がぱらついてきた。

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山頂から写真を撮っていたら、ファインダーを覗きながら一歩前に出そうになって、目の前が崖だったことに気がついてあわてて後ずさりする。くれよんの人もこうして落ちたのかなと思った。

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そうこうするうちに15人ぐらいの団体が登ってきて、大量の生肉と鍋を取り出しはじめた。雨が降ってきてるのに、とびっくりしながら横目で見つつ鼻曲峠まで下ったところで、本当は戻って下ってはいけなくて、山頂直下から長日向に降りなければならなかったことに気がついた。登り返すのも業腹なので、そのまま留夫山から熊野神社碓氷峠まで歩くことにした。最初はそうしようかとも考えていたのだ。

留夫山がそれなりにボリュームがありそうだったが、地図を見ると手前の鞍部から右に林道で巻けそうだったので、行ってみたらずっと水平で楽チンだった。巻き道から本道に合流したあたりでたけしからの架電があり、もう軽井沢についているとのこと。こちらはもう少し時間がかかりそうである。

その次の一ノ字山も見かけより登り傾斜がきつくなく自然に登れたので、あまり無理なく熊野神社まで歩くことができて、結局2時前に降りてきた。

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熊野神社宮司の実家がやっているという碓氷山荘という茶屋で名物の力餅を食べて、タクシーを呼んで軽井沢に出て、釜飯を買って新幹線に乗って帰った。

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