2017岐阜

11月の飛び石連休。

若干気分が重かったものの、もったいないので高山あたりを廻ってきた。

最初は学生時代以来の白川郷・高山と、五箇山郡上八幡美濃市などの重伝建を中心に、できればあの岐阜県美術館にも行きたかったのだけど、日程を組んでみると全然たりない。結局、白川郷→高山→犬山と縦に抜けることにした。

始発の北陸新幹線に乗って、富山からバスで白川郷に行く。10時頃にはついてしまうので、下手したら通勤できてしまう。片道4時間だけど。小雨の中、展望台に登るとこの天気でも結構な人である。世界遺産だけあって、外国人観光客が多い。

いくつか大きいのをみて、中心部を抜けてパンフレットによく載っている3軒並びの合掌造りの写真を撮る。足元が悪く、転びそうになって手をついて切ってしまう。手の平なので治りづらくて、帰ってからも往生した。この3件は道路沿いの食堂になっていてでかい観光バスが並んでいる。昼飯時でどこも混んでいて食事はパスしてバスで高山に向かう。

15時ぐらいには工事中の高山駅のバスターミナルに到着したので、その辺でそばを食べる。食事するところは飛騨牛の看板ばかりで、そんなに牛ばかり食べてもいられないので路頭に迷う。

宿に入ってから、まだ日があるので陣屋近くのK岩さんのお店に伺う。あいにく渡米で不在だったが、美人の奥さんが香りのよい台湾のお茶を淹れてくれる。K岩さんは今日は新宿だそうで、本当にすれ違いである。夜の町並みを歩いて宿に帰る。

次の日は一日高山散策。

翌朝、朴葉味噌の朝食。美味しいが味噌なので味が濃い。昔の米を食べるためのおかずだなあと思う。この日は冬型が強まり、雪が舞っている。Kさんの奥さんの話だと今は紅葉と雪の端境期の閑散期だというが、雪が積もったらそれはそれで風情があろうと思う。

陣屋をみてから町並みを歩くが、どうも見方がわからない。日下部家、吉島家といった古民家の方が見所がはっきりしていて分かりやすい。街を見下ろす城山公園に行くと、昔K下さんと車中泊した記憶がよみがえってきた。それまで全然覚えていなかったのだが。雪がちらつく中、天守跡まで登るが誰にも会わない。陣屋まで降りてきて、またK岩さんのお店で今度はコーヒーを頂く。円空仏もよかった。

夜、普段は見ないTVをつけると安室奈美恵の引退インタビューをNHKでやっていて、この人40歳か、俺も年取るよなー、とかいろいろ考えてしまった。

最終日、8時の特急ひだに乗って、犬山に行く。

まず犬山城。太平洋側に南下してきたからか、天気もよくなっていて天守閣からの見晴らしもよい。如庵のある有楽苑は、如庵は中は見られず物足りない。タクシーで明治村に行こうと思っていたが、タクシーがいないので歩いているうちに駅についたのでそのまま電車とバスで明治村に行く。意外と初めてである。

敷地が広くて、たくさんの建物が集められているので一つずつみていったらとても一日ではたりない。まず園内のバスで一番奥までいってしまい、戻りながら気になるのを見ることにする。まずはライトの帝国ホテル正門で、お昼ごはんにカフェでサンドイッチを食べる。昔の新大橋(今、近くに住んでいる)、長崎の教会、工場跡、露伴の蝸牛庵などが面白い。逆転裁判とのタイアップイベントをやっていて、そういう人も多いし、お弁当を広げてピクニックな感じの人達もいて楽しそうであった。

名古屋までは電車でいくつもリだったが、ちょうどバスがあったのでそれに乗り、新幹線で帰京。相変わらず駆け足だった。