2012年ケアンズ皆既日食 その0

2012年11月14日にケアンズ皆既日食を見てきた。

以前から皆既日食は一度見てみたいと思っていて、3年前のトカラ列島の日食も上海行きのチケットを予約しつつ仕事の都合でキャンセルしたうらみもある。
今回のケアンズ行きのきっかけは、今年の5月にあった関東での金環日食である。雲がかかりつつも奇麗な円環を見ることができて、いろいろ調べていたら、11月にオーストラリアのケアンズで日食があることを知ったのである。金環食のためにレンズのNDフィルタを買ってみたりと、盛り上がっていたこともあり、チケットをとりあえず確保してした。

今回の皆既日食は、皆既帯のほとんどが太平洋の上であり、陸地にかかっているのはケアンズ付近しかない。ケアンズは直行便もある観光都市なので、もし天気が悪くて日食を見られなかったとしても、グレートバリアリーフで泳いだりして、普通のオーストラリア旅行としてなんとなく諦めのつきそうなところもポイントが高い。

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ほとんど海上

問題は、どこで見るかである。
日の出直後に日食が始まるため、東方向に開けている必要がある。また、皆既帯の中央付近だと皆既の時間がちょっと長い(といっても、今回は長くて2分ぐらいだ)。それから、世界中から来るだろうから、混雑も避けたいところだ。
ツアーもあるが非常に高いので個人で移動すること、車の足がないことから、前泊してビーチに歩いていける範囲が妥当だろうと考えて探したところ、ケアンズから北に120kmぐらい行ったところにあるデインツリー国立公園のカウベイというところが条件にあっていたので、そこで観測することにした。
皆既の時間は1分半と短いが、最大でも2分なので大差はないだろう。

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この辺です。

日食は11/14の朝だが、直前直後のフライトが指数関数的に高額になる料金設定になっていたので、前後余裕を持って11/9成田発、11/17ケアンズ発の現地一週間の旅程とした。
それから、宿は早く予約したので問題なかったが、ケアンズから観測地のカウベイの宿までの移動手段がなくて困った。完全な車社会のため、ほとんど公共交通機関がないのだ。Webに載ってたコーチサービスもだめで、宿に連絡して教えてもらった週数本の定期バスの日程がちょうどあったので助かったが、準備としては移動手段の確保が一番の問題であった。